2022年7月22日、トヨタから新型クラウンが発表されました。
オドロキなのはその内容。セダンではなくクロスオーバーとして発表。さらに計4種類のボディバリエーションを順次発売する予定とのこと。
クロスオーバー、スポーツ、セダン、SUV(エステート)4種類のうち22年秋に発売されるのはクロスオーバータイプのみ
クラウン・クロスオーバーを見てきた
さっそく今回発表されたクラウン・クロスオーバーの実車をみてきました
イカツイ顔つきからシャープで知的な見た目に大変化。
実車は想像以上のカッコよさ
写真でもカッコいいですが実写はもっと魅力的です。 ツートンカラーは好みの分かれるところですが強烈な個性を放っておりました。
特徴的なリアスタイル、これこそクラウンではない、別の何か、いやクルマです。
ボンネット開けてエンジンも撮影
樹脂製のエンジンカバーが小さいゾ。高級車クラウンとは思えないつくり、、、これはちょっと残念
遮音性を重視するならエンジン・補器類ともに見えないぐらいの大きなカバーで覆ってほしかった。レクサスとの差別化でしょうか・・・
パワートレーンはハイブリッド2種類のみ。先代2リッターターボは廃止。V6 3.5リッターモデルもない!?
ちなみに、わたくしがイメージする高級車のエンジンカバーはこちら↓(CarviewのレクサスLS試乗記事)
新型クラウン・クロスオーバーのまとめ
第1弾クロスオーバーSUVの発売日は22年秋を予定
✅ボディサイズ:4930×1840×1540mm(全長×全幅×全高)
ホイールベース:2850mm
21インチまで用意される大径タイヤを装着
✅パワートレーンは2タイプでハイブリッド車のみ(ガソリン車なし)
直列4気筒2.4リッターターボエンジン「T24A-FTS」+後輪大型モーター「eAxle(イーアクスル)」
エンジン最高出力200kW(272PS)/6000rpm、最大トルク460Nm(46.9kgfm)/2000-3000rpm
これにモーターを組み合わせたシステム最高出力は257kW(349PS)
駆動方式は「E-Four Advanced(電気式4輪駆動)」
ハイオクのみ、燃費は15.7km/L(WLTCモード)
✅もう1つは直列4気筒2.5リッターエンジン「A25A-FXS」のハイブリッドモデル
エンジン最高出力137kW(186PS)/6000rpm、最大トルク221Nm(22.5kgfm)/3600-5200rpm
システム最高出力は172kW(234PS)
駆動方式は「E-Four」(4WD)のみが設定
こちらはレギュラーガソリンで燃費は脅威の22.4km/L(WLTCモード)
お値段は?
クラウン・クロスオーバーは435万円〜640万円という価格帯
駆動方式もボディタイプも異なるので単純比較はできませんが、先代489万〜より50万ほど値下げ
X 435万円
G 475万円
G“Advanced” 510万円
G“Leather Package” 540万円
G“Advanced・Leather Package” 570万円
CROSSOVER RS 605万円
RS“Advanced” 640万円
公式サイトで見積もり可能になってますので詳しくはこちら↓
他のボディタイプはどんな感じ
クロスオーバーを皮切りに、スポーツ・セダン・エステートのボディバリエーションを今後数年にわたってリリースするということ。
個人的に気になっているのはエステート(SUV)です
エステートが気になる
クラウン・エステートという名称は、かつて11代目クラウンに設定されていたステーションワゴンタイプ以来の復活(1999〜2007年)
高級ステーションワゴンで角張ったデザインに今でも一定の支持を得ているモデル(たまに街中でお見かけします)
https://ja.wikipedia.org/wiki/トヨタ・クラウンエステート
発表された新型は流行りのSUVタイプですがデザインは前衛的でクラウンのイメージとはかけ離れたもの。やっぱりクラウンじゃないけど、コレはコレであり(かっこいい)です。
ボディ全面のグリル形状からバッテリーEV(電気自動車)であることが想像できます。
クラウンのイメージはオッサン向け高額セダン
2012年、12代目「ゼロクラウン」でイメージを一新し、運転する楽しさを兼ね備えた高級車として生まれ変わりました。FRレイアウトとV6エンジン、ダブルウィッシュボーンのサスペンションとクルマ好きにはたまらないつくり。発表当時の衝撃イメチェンが、今でも記憶に残っています。
しかしクラウンのイメージはオッサン向け高額セダンであることには変わらず。昔ながらのセダン形状に無理やりイカツイ顔を付けて若返り図りました感が否めませんでした。レクサスLS(旧セルシオ)の登場もクラウン事態の位置付けを曖昧にしてしまいました。クラウン・マジェスタも位置付けを曖昧にした一因かも。
その後、クラウンは13代目、14代目リボーン、15代目コネクティッドとイカツイ顔つきになっていき、なんだかなぁ~と残念な気持ちに。 クラウンに求める品の良さが失われていった時期でした。SUV全盛の2000年代〜2010年代と販売台数も伸び悩んでいました。
大胆な変革を遂げる16代目
そこで登場した今回の16代目
もはやクラウンではない。クラウンの名前を付ける必要なんてないんじゃ?って思います。
でもクラウンの名前を残すためにここまで大きなイメージチェンジを図らないと絶滅してしまう。
かつては、先ほどのエステートやピックアップ、クーペタイプも存在していたクラウンですから、時代に適した高級車像をリードして行って欲しいと思ってます。
ベンツでもアウディでもない、知的で洗練されたデザインの国産高級車を待ち望んでいました。
どうやら新型クラウンに期待できそうです(個人的にレクサスはスピンドルグリルがいまだに好きになれず、、)
公式ムービーどうぞ
では〜